対馬と釜山で「地域」を考えるゼミ実習を実施(法学部 花松ゼミ)


法学部・花松ゼミ(3年生)14名が、9月2日から6日まで長崎県対馬市および韓国・釜山広域市で4泊5日のゼミ実習を行いました。

本ゼミの研究テーマ「地域社会の持続可能性」をフィールドワークで深めるため、国境離島で過疎化先進地である対馬の現状と課題に触れた後、そこから約1時間の船旅で釜山に渡り、隣国の大都市で行われるまちづくりの取り組みを視察しました。

  

最初は「なぜ対馬なのか?」と思っていた学生も、深刻な過疎化の現状、朝鮮半島との長い交流の歴史、主力産業である漁業の再生や地域資源を活かしたビジネスによる地域づくりの取り組みに触れることで徐々に引き込まれていったようです。一本釣り漁師さんに招かれたBBQでは、対馬市職員さんや集落の方々と大いに盛り上がり、地域や自分自身の将来を考えるうえで大きな刺激を受けていました。

  

 

釜山では、韓国国内に多く残る市場を歩いて大学近郊の黒崎商店街と比較したり、韓国特有のアートによるまちづくりに取り組むマウル(村)を視察しました。その際、釜山留学中の山田ゼミ(現代ビジネス学部)3年生の3名に案内してもらいました。

 

また、現在の日韓関係悪化の原因のひとつとなっている、在釜山日本総領事館近くにある慰安婦少女像と徴用工像も見学しました。像にはなかなか近寄りがたいといった様子でしたが、このような体験を通して、「地域」感覚だけでなく「国際」感覚も身につける良い機会となったようです。

  

作成者 花松泰倫(法学部特任准教授)