自分たちにはどんな国際協力ができるんだろう?──僕の2〜3年のゼミでは実際に国際関係学部の授業で学んだことを自分たちの生活に落とし込んで考えてみようという取り組みを行ってきました。
今回紹介する3年生のゼミでは、1年間のゼミの半分でさまざまなワークショップ(参加型・体験型学習)をしたり、本読んだりしながら考えたことを実際に頭と体を動かしながらやってみよう=実践することが後半の課題です。共通のテーマとして前半で取り上げた「貧困」をベースとし、ざっくりと教育、保健医療、環境、戦争と平和、人権というグループに分かれ、それぞれその中で関心がある具体的なテーマを決めました。そして、それに関する調査研究を行いながら、自分たちで取り組めることは何か?ということを見つけ、実際にやってみる。さらにはそれをまとめて発表会をしよう──そんな流れです。
その発表会を今月9日に行いました。約3時間の発表会のすべてを紹介できるわけではありませんが、簡単にご紹介します。

「教育と貧困」をテーマとするグループが行った実践は「ユニセフの教育支援活動のための使用済み切手・書き損じ葉書・外国コイン集め」。

「環境と貧困」グループは「割り箸の学内の利用調査を踏まえた割り箸使用の是非について」取り組みました。

「人権と貧困」グループは「児童労働の問題をしってもらうためのワークショップ」を大学の他のゼミを対象として行いました。

「保健医療と貧困」グループは「HIV/エイズに取り組むNGOの資金的な支援のためのフェアトレードショップ活動」を通して、ショップ運営の大変さとファンデーションの難しさもあわせて考えることになりました。

そして「戦争・平和と貧困」グループは、「紛争ダイヤモンドに関する福岡県内の宝石店及び市民の認知度調査を踏まえたパンフレット作成と配布」をおこないました。
もちろん、どれもわずか半年ばかりで十分な調査研究、そして実践ができたわけではありません。また発表・プレゼンについてもその方法論をしっかり学んでいたわけでもありません。そのためにいろいろと反省点もあったようです。
しかし、それでもこれまで国際協力というと「自分たちとは違う能力がある誰か」が行うものだと、頭のどこかで思っていたものが、「そうではなくて、僕たちの生活のなかでできることはあるのだ」ということを感じられただろうと思います。そして何よりも自分たちの生活も密接に世界のさまざまな問題と結びついていて、これからも考えていかなければいけないことを知ってもらえただろうと思います。多くのグループが今後もできる限り今回の実践のなかでできることを続けたい(もう来年度は4年生だというのに!)と発表していたことが心強く思いました。

学ぶだけではなく、実践を通じて考える。大学内外のいろんな人たちと出会い、考え、ともに行動する。ほかの教員のブログ記事にもいろいろありいますが、そうした取り組みもまた大学で学ぶ楽しみだと思います。
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