諸悪の根源は"終身雇用制"にあると断じるのは、勝間和代『会社に人生を預けるな―リスク・リテラシーを磨く』(光文社新書、2009年)です。
いまや飛ぶ鳥をも射落とす勢いの勝間さん、『お金は銀行に預けるな』(光文社新書)から今度は「人生を預けるな」! です。
というのも、人生を預けてはいけない会社、そこは「シルバー資本主義」(77ページ)に汚染され、若者や女性が報われないシステムになっているからだと言います。しかも、昨今の日本企業は国際競争力を大きく失っているから、とも言われます。少数意見と断りながら、思い切ったことを主張しています。
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「このような、『日本では高年齢の男性しか活躍しづらく、しかも、その男性たちも疲弊している』という悪循環を断ち切るためには何をすればいいのでしょうか。
それは繰り返しになりますが、終身雇用制の見直しです。終身雇用制を続けている限り、ただでさえ低い日本の競争力の指数、あるいはGEM(ジェンダー・エンパワーメント・メジャーメント=女性の働きやすい国というランキング指数)のさらなる低下は避けられないでしょう。ちなみに、2007年の日本の国際競争力ランキングは全55カ国中24位でした。2006年に16位まで下げてきたランキングをさらに落とす結果となりました。
・・・略・・・
しかし、それだけ(非正規の待遇改善・・・宮崎)では流動性を確保するには足りず、正規と非正規の雇用格差をなくすと同時に、正社員に対する規制も緩和し、企業にとって整理解雇をもっとしやすくする方法が必要です」(82~83ページ)。
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「整理解雇」、つまりこういう理屈、論理なのです。
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「本来、非正規雇用は正規雇用になるための一時的なステップだと考えるべきものです。ところが、終身雇用制を採る企業では正規社員がクビにならない・できない、という堅固な仕組みを持っているため、本当は実行したいと思っている問題社員を辞めさせ、新規の優秀な人を入れるというプロセスが、かなり苦労をしないとできないという構造的な問題になっています」(76ページ)。
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そうなんです、人材の有効活用という論理です。労働組合が聞いたら飛び上がって驚き、怒る話でしょうね。でも、もう少し勝間さんの言うところを聞くことにしましょう。
おそらくは、勝間さんの人生哲学がそこに横たわっているのだと思います。私流の言い方をすると、"君子危うきに近寄りましょう"ということです。リスク・リテラシーを磨け! と叱咤するのも頷けます。
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「『リスクは一生の友』、そして『リスクはチャンス』―この二つが、本書でみなさんにお伝えしたかったことです。・・・略・・・
『リスク』と聞くと、怖いもの、避けなければいけないもの、なるべく遠ざけるもの、というイメージが強いと思います。しかし、リスクはどんなに遠ざけても、身の回りに常に偏在します。そうであるなら、リスクを避けることなく、逆に仲良くつき合った方が、かえってコントロールしやすくなるのではないかと思います。
思えば学生時代、まさか私が、他人から見てこんなに『リスクが高い』と思われる人生を歩むことになるとは想像もしていませんでした。リスクの高い生き方だと思われるのは、若くして出産をしたり、終身雇用制ではない外資系に勤めたり、独立して事業を行ったりしているからだと思いますが、そんな生活の中で大きく学んだことは、
『リスクを取れる自由はすばらしい』
ということです(215~216ページ)。
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そういえば、私の好きな坂本龍馬は土佐藩を脱藩して志を遂げようとしました。体中に「リスク」という「リスク」を塗りつけて人生を走り去った人でした。
リスクから逃げない生活。リスク・リテラシーを身につける。そうですね。
でも、その上での話しですが、リスクを取れない人々へのメッセージも欲しいですね、勝間さん。
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先生:ご無沙汰しております。お元気ですか?卒業生の巧雲です。私は中国の会社に就職し、日本の市場開拓の仕事をすることになっております。就職の関係で先生のPCメールアドレスが必要ですがお提供いただけませんでしょうか?私のPCメールアドレスは:
kusahara_qiaoyun@yahoo.co.jp, yunqiao@butterflytechnology.com
よろしくお願いいたします。
巧雲 | 2009年7月24日 14:13 | 返信
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