努力は報われる

内定は10月中旬と
決して早い時期ではなかったし
就活前は名前も知らなかった企業だけど
希望にマッチする企業に内定を貰えて
良かったです
小田 陸人さん
内定先:中央橘設計㈱
(CADオペレーター)
3年生で取り組んでいたことを教えてください。
小田くん 新居くんと一緒に、九州国際大学主催のインターンシッププログラムを履修しながら、「拝命社長秘書」という活動に取り組んでいました。「拝命社長秘書」は、遠賀信用金庫が推薦する地域の企業に、九国大生が2日間社長秘書として同行させていただく企画です。私は先生からこの活動を教えていただき、「幅広い企業を知りたい」「普段社長と関わる機会は少ないから、間近で知れる貴重な体験だ」と思い応募しました。参加してみると、仕事の裏側や大変さが分かって、やりたいこと、やりたくないことが明確になりました。
新居くん 九国大主催のインターンシッププログラムに参加したのは、行きたい企業を絞れると思ったからです。企業、業界について知るには、ホームページや資料の文字を読むだけでは把握できませんでした。なので、実際に体験して業務内容や会社の雰囲気を知りたいと思いました。「自分が行きたかった企業、興味があった企業に行ってみて、実際働いたら合わなかった」というのが分かれば、興味の幅を絞れるのかなと。
小田くん 私は新居くんと反対で、3年生の頃は企業を全く知らなかったので、インターンシップを通して自分の選択肢を広げたいと思って参加しました。
二人は元々どういう企業を志望してたの?
新居くん 私は食べ物が好きだったので、スーパーで働きたいと思っていました!インターンシップでは井筒屋とサンリブに行って、地元が若松っていうのもあると思うんですけど、サンリブが合っているなと思いました。
小田くん 私は体力に自信がなかったのでデスクワークを志望していたんですけど、インターンシップではあえてスタジオアリスやリーガロイヤルホテルなど、常に立って仕事をする業界に挑戦してみました。でもやっぱりきつくて、デスクワークがいいなと再確認できました(笑)
インターンシップや拝命社長秘書が終わってからは3年生の秋学期、何してた?
新居くん 単位取得に専念していました。4年生で就活に身を捧げるために、できるだけ多くの単位を取得しようと思って。卒論1万字って、聞いただけでも就活との両立はきつそうだったし、他の科目の勉強をしながら就活、卒論って、上手くいく気がしなかったので、余裕を持たせようと思いました。結果、単位は取れたんですけど、企業研究の時間を全く取れていなかったので4年生で「さあ就活!」という時に企業のピックアップが出来ていなくて…偏りすぎてしまいました(笑)
小田くん 私は2年生の秋から卒業研究を進めるよう先生に言われていたので、3年生のうちにゼミ以外の単位を取り切ろうと思っていました。新居くんと同じく、単位を取得しながら企業研究をしていたら良かったなと思っています。
今からインターンシップに行く2・3年生に伝えたい事は?

小田くん 知らない企業にも足を運んで、自分の選択肢を広げることが大切ということです。あとは準備を念入りにすること。エントリーシートや面接練習はもちろん、自分の強みや弱みを先生やキャリア支援室の方など、自分を知っている人に聞いてみたりして、明確にしておくと良いです。私は周りの意見を取り入れることで自己評価と他者評価があっているのかを確認できたので、自身を持って話す事が出来ました。
新居くん それにプラスして、単位取得です。 1・2年生でさぼっちゃった人は、3年生でフル単履修して、 4年生までにゼミだけの状態にした方が就活は上手くいくと思います。
二人はどちらかというと遅めに内定を貰ったと思うんだけど、内定を貰えた選考と、それまでの選考、何が違ったと思う?
新居くん 面接で、自信を持って自分の意見を伝えられたことですかね。学校の説明会だと1対1で説明を聞けたので、企業のことを深く知れて興味も持てたし希望とマッチしているか確認することで内定を貰いたいという意思が強くなりました。見学会で体感できた部分もあって、「何故ここが良いのか」を具体的に伝えられました。4月頃受けた企業も意志は強かったんですが、初の最終面接で正直自信がなくて…。2・3回って受けていくうちに慣れて、より自分を出せたので、その差が大きいと思います。面接は慣れも大事なので、第一志望の面接は経験を積んでから行くのが良いと思います。
小田くん 私も中央橘設計㈱を受験した時は、自分のやりたい事をしっかり伝えられました。それまで〝デスクワーク〟というイメージだけで企業を選んでいたんですが、選考が進むうちに少しずつ希望と異なる部分が出てきて、「ここで働きたい!」という気持ちを強く伝えられませんでした。そんな時、キャリア支援室の方から「ぴったりの求人がある」と紹介されたのが中央橘設計㈱で、資料や会社情報を隅々まで調べました。CADオペレーターという聞いた事のない仕事だけど、北九州で働けて、転勤なし。会社の雰囲気も自分に合っていると思ったので他の企業より圧倒的に志望度が高くなりました。それを面接で伝えられた結果、内定を貰えたんだと思います。企業情報や雰囲気など、入念に調べて面接に臨むことは大切だなと思いました。あとは〝就職なんでも相談コーナー〟で面接練習をしたことです。就活序盤はやりたい事が決まっていなかったので、何を話せばいいか分からず足が遠のいていたんですけど、本番でもやっぱり上手く喋れなくて…後半になるにつれて「このままじゃまずい」と思うようになり予約をしました。面接練習をすると自分のことが分かってきて、はっきり自分の想いを話せるようになりました。
学外の合同説明会に学内の説明会と積極的に参加していたけど、それぞれのメリットって何だと思う?
新居くん 特に「企業と学生のマッチングセミナー」というイベントは、説明会で興味を持った2社の一次選考を学内で受験できるのでタイパが良かったです。企業の方も「さっき説明を聞いたばかりだから準備出来てなくて当たり前」で進めてくれるので、気楽に受けられました。学外の合説は、一回の参加でたくさんの企業を知れるのがメリットです。自分の行きたい企業が定まっていない人は合同説明会、ある程度希望の業種や職種が絞れている人は大学の説明会に参加すると良いと思います。
小田くん 合説だと福岡市に行かないといけないので、交通費と移動時間がデメリットかなと思います。学内の説明会だと定期券があって移動時間も短縮できるし、その時間で自己PR等を見直せるので、個人的には学内がおすすめです。あと、「九国大生を採用したい」と来てくださる企業さんが多いので、学内の説明会の方が内定までは近道だと思います。
今の記憶を持ったままもう一度就活をするなら?
新居くん もう少し早めに企業研究等の準備をします。内定時期が遅くても納得できる企業に決まったので後悔とかはないんですけど、就活中は常に不安だったし、不安な期間も長かったので…あと、面接の時に「内定を貰いたい」っていう気持ちが強くて緊張しすぎてしまったので、その思いは50%くらいに留めておいて、面接、選考って意識しすぎず、単純に社長さんとコミュニケーションを交わす場と思って、残りは「自分のことを伝えたい」という気持ちで臨みます。
小田くん 私は有名な企業だけじゃなく知らない企業のインターンシップに行きます。あとは新居くんと同じで、最終面接は「内定」というより「ここで働きたい」という思いが強くなってきたおかげで伝えたい事がスラスラ話せたし、面接官の質問にもしっかり答えられたので、「ここで働きたい」と思うのが一番です。
