九州市で国際交流・社会貢献活動を実施~アフマド・ダフラン大学の学生が北九州を訪問~


北九州の魅力を世界へ発信――アフマド・ダフラン大学との共同プロジェクト

2025年8月23日から28日まで、インドネシア・中部ジャワのジョクジャカルタ特別州にあるアフマド・ダフラン大学から、学生13名と教員2名が社会貢献活動の一環として北九州市を訪れました。本学の「北九州ムスリム・フレンドリー・プロジェクト」が受け入れを担当し、地域の協力を得ながらさまざまな交流活動を実施しました。
今回の訪問は、本学の大形教員が企画段階から関わり、「北九州市の魅力を英語・インドネシア語で紹介する観光PR動画の制作・公開を通して社会貢献を行う」という提案から始まりました。この趣旨にアフマド・ダフラン大学の教員も賛同し、国際的な教育連携として実現しました。

北九州での学びと体験

滞在中は、ユネスコ世界遺産の八幡製鉄所をはじめ、環境ミュージアム、いのちのたび博物館、小倉城、門司港などを訪れ、北九州の歴史や環境保全の取り組みについて学びました。また、西原商事(株)様のご協力により、若松区にある最新のゴミ処理施設を見学する機会を得るとともに、若松区で日本舞踊教室を開かれている勝美先生とお弟子様方のご協力で、日本舞踊を体験していただきました。
移動は主に公共交通機関を利用しましたが、一日だけ西原商事ホールディングス様より車2台、元北九州市観光アドバイザーで、現在、英彦山観光福祉協会代表理事の笠松様より個人的なご厚意で車1台をご用意いただきました。このおかげで、若松区のごみ処理施設から遠見ケ鼻、旧古河鉱業ビル、日本舞踊体験会場までを効率よく見学・移動することができました。笠松様には丸一日アテンドいただき、大変助かりました。

食文化と交流体験

滞在中は、ジ・アウトレット北九州にあるハラール対応レストラン「極味や」での食事、旧三井倶楽部レストランでの海鮮カレー、唐戸市場でのお寿司なども楽しんでいただきました。
訪問最終日には八幡東区の花尾小学校を訪問し、児童たちにインドネシアの伝統的な遊びを紹介しました。子どもたちは竹製の駒「ガシン」や「ダコン」と呼ばれる貝殻遊びに夢中になり、国境を越えた温かい交流が生まれました。

本学学生にとっての学び

今回の活動には、大形ゼミの学生と他学科の有志学生を合わせた5名も参加し、同世代の学生たちとの協働や企画運営を通して多くの学びを得ました。異文化理解と地域とのつながりを実感する、貴重な実践的教育の機会となりました。

地域と大学の協働

本学とアフマド・ダフラン大学との交流は、単なる大学間連携にとどまらず、地域の方々の協力のもとで「多文化共生」を実践する機会となりました。今後も地域社会と海外大学がともに学び合う新しい形の国際教育を推進してまいります。
今回のプロジェクトにご協力くださった皆様、特に工場見学や車の手配をしてくださった西原商事ホールディングス様、元北九州市観光アドバイザーの笠松様、花尾小学校の先生方、ボランティアで日本舞踊教室を開催してくださった勝美先生をはじめ地域の皆様に、心より感謝申し上げます。
アフマド・ダフラン大学の学生たちが制作した動画は、完成次第改めてご紹介いたします。どうぞご期待ください。
【文責:現代ビジネス学部 大形里美】
環境ミュージアムで北九州の公害克服の歴史を学ぶ(2025年8月23日大形撮影)

若松区の西原商事(株)で最新のゴミ処理施設を見学(2025年8月25日大形撮影)


若松区の勝美先生が主催される教室にお世話になり、浴衣を着て日本舞踊を体験。中央が勝美先生(2025年8月25日関係者撮影)


花尾小学校の生徒さんたちとの交流を終えて記念撮影(2025年8月28日大形撮影)