学部長メッセージ


 

 

 

わたしたちが生きるいまの社会は、多くの課題に直面しています。人口減少、少子高齢化、ジェンダー格差、パワハラ、闇バイト、戦争、気候変動、災害、生成AIなど、枚挙にいとまがありません。しかもこれらは互いに複雑に絡み合っています。世界は、そして社会は、課題だらけです。

これらの課題を瞬時に解決する特効薬などありません。正解も存在しません。これから私たちが求められるのは、正解を探し求めるのではなく、困難を恐れず前に踏み出し、自分の頭でしっかり考え、チームで試行錯誤しながら、課題を根気強く解決していくチカラです。九州国際大学法学部では、これからの社会で最も必要とされる「課題解決力」を身につけることができます。

それはなぜか。法学、政治学の学びが「課題解決力」を鍛えるからです。感情に流されず課題を俯瞰して客観的に整理し、論点を押さえ、筋道を立てて多くの人を納得させることのできる、説得力ある解決策を導くクセが自然に身につきます。

学び方にも特徴があります。1年次から少人数ゼミで徹底的にグループワーク学習を行います。仲間と楽しく学び合うなかで、コミュニケーション能力と協働力が身につきます。現代の複雑な課題を解決するにはこの2つのチカラが不可欠です。

それだけではありません。九州国際大学法学部では、多くの実習活動を通して課題を「実践的」に解決するチカラが身につきます。学部の中に会社を立ち上げて学生が運営することで、組織の運営を実践的に学びます。また、公務員や地域の方々と協働して、現場でホンモノの社会課題と向き合います。「頭でっかち」にならないよう実践することが大切です。

自分自身の個人的な課題を解決するうえでも法学部での学びが役立ちます。身近な事例から法を学ぶことで、日常生活に降りかかる問題を法律を使って解決するチカラを身につけます。

九州国際大学法学部での学びを通じて、皆さんが様々な課題を解決しながら、地域や社会の基盤を支え、豊かな人生を歩むことを願っています。

法学部長 花松 泰倫