近年、産業構造の変化や雇用の急速な流動化により、勤労者自らがより高い職業の知識や技能を習得しなければならない時代を迎えたと言われています。大学をはじめとした高等教育機関における産学連携関連施策が推進され、企業からの研究員や研究契約、知的財産に関する産学連携がますます活発になっています。このような背景の下、本学園も社会的貢献・地域連携など地域との社会的つながりや諸制度への対応をはじめました。
本学園の発展を目指し、地域の住民諸氏ならびに企業との連携を図りながら、教育・研究の推進、地域の活性化やその連携のあり方について総合的に調査を進めるとともに、地域発展のため重要な役割を担う地域の教育機関へと発展していくことを目指していきます。
地域社会への貢献
九州国際大学は、地域貢献と学生の体験型学習の一環として、これまで近隣の前田祇園山笠行事や祭り起業祭に参加し、地域の文化交流や社会人基礎力の向上を図ってきました。また、地域安全マップの作成や小学校の英語発音ワークショップ、子ども食堂、8の日クリーンアップなど、さまざまな活動をとおして地域の安全と生活環境の向上に貢献しています。
詳細はこちら:[地域社会貢献ブログ]
- 地域安全マップの作成への学生・教職員の参加(H22~)
九州国際大学法学部のゼミ生が主体となって、「地域安全マップ」づくりに取り組んでいます。
この「地域安全マップ」とは、犯罪の「原因」ではなく、犯罪を取り巻く「環境」に着目して防犯効果を高める「環境犯罪学」の考え方に基づき作成しています。
これは、大学生が小学校を訪問し、フィールドワークとして学校周辺の通学路に潜む危険なスポットである「入りやすくて見えにくい場所」を小学生と共にいくつかのグループに分かれて、歩きながら探します。その後、周辺の地図を模造紙に手書きして、その中に家やビルなど目印になるものを配置して、フィールドワークで発見したスポットを書き込み、完成したマップを互いに発表します。
このマップづくりは、普段、交流することのない大学生と小学生が一緒につくることで大学生は防犯意識が高まり、小学生は大きくなったら大学生のように誰かの役に立ちたいと考えるようになるなど、地域の安全・安心づくりの活動として期待されています。
- 高大連携の一環としての「出張講義」
- 本学では、高大連携の一環として「出張講義」を実施しています。大学の教員が高等学校へ出向き、関心の高いテーマでできるだけ分かりやすく講義を行います。これは高校生の「知りたい」「学びたい」という気持ちを育てようと、地域への貢献活動の一環として始めたもので、年々実施校も増えてきました。高校1年生や2年生といった早い時期に、大学の講義の雰囲気を体験することで、大学で学ぶことへの興味や関心が高まり、将来の進路を考える上で役立つことを願っています。
詳細はこちら:「出張講義について」
- 施設の貸し出し
- 日曜、祭日及び長期休暇の学校行事(課外活動を含む)のない日を中心に、施設(教室及び体育館)を貸出(有料)しています。また平日についても講義に支障がない限り、同様に貸出しています。
詳細はこちら:「施設の貸し出しについて」
地域連携センターでの取組みについて
地域連携センターでは、本学の有する人的資源および知的資産並びに施設を活用して、地域に関する研究や、地域連携並びに地域における人づくりなどの「地域連携推進事業活動」による地域貢献に積極的に取り組んでおります。
設立された平成25年度より、この事業活動の一環として、地域づくり等に取り組む団体を支援する目的で、その活動費の全部または一部を「地域連携推進費」として、助成しております。
詳細はこちら:「地域連携」