ビブリオバトルin福智町立赤池中学校[授業支援報告]


8月31日から9日10日にかけて、福智町立赤池中学校でのビブリオバトルの授業支援に参加しました。
赤池中学校では一人当たりの本の紹介時間を3分間と決めて行いました。しかし、3分とはいえ簡単ではありません。なぜなら、聴衆の前に立って身振り手振りを使いながら、原稿を見ずに、本の良さを伝えなくてはならないからです。つまり、人前で話す力が求められるのです。

そこで、私たち大学生は中学生の皆さんが作成した発表原稿をもとに、本の面白さを一番良く聴衆に伝えることができ、かつ、3分という時間制約の中に収めるには、話す速度はどの程度必要かを意識してアドバイスしました。また、心を込めて発表ができるように、重要な場面はもう一度読み返し、登場人物や筆者の心情などをきちんと読み取ることの大切さも伝えました。本を読み返すことで、1回目では気づかなかった点を発見し、改めてその本を好きになったり、本を読むことが楽しいと感じたりする生徒もいました。

特に印象的だったのは、私たちのアドバイスを真剣に聞いてくれて、一生懸命に練習をしていたことです。そのような姿を見て、非常に嬉しく思ったのと同時に、ビブリオバトルの授業支援を行うやりがいを感じました。

発表の本番では、各自が一生懸命に取り組んできた練習の成果が発揮され、練習で悩んでいた話す速度も安定していました。授業支援において私自身も痛感しましたが、人前で話すことは慣れていないと非常に難しいです。私は今回のビブリオバトルで司会進行を担当しましたが、緊張してしまい、上手く言葉が出てこないことがありました。このように、大学生でも大変難しく感じることです。

それを、中学生という早い段階から経験できることは貴重なことだと思います。本の精読によって、改めて読書が好きになったことに加え、人前で自分の意見を発表したという今回の経験が、中学生の皆さんの将来に良い影響を与えることができれば幸いです。

現代ビジネス学部2年生 眞鍋 小百合