令和3年12月3日(金)、昨年に続いて2回目となる「ベトナム人留学生向け防災講習会」を1号館AL教室で開催しました。
ベトナムからの留学生は、本学の外国人留学生140名余のうち約半数を占めます。
最近の防災研究では、コミュニケーションのあり方や言語能力、さらには母国での被災体験がほとんどない等の理由で、留学生も「災害弱者」として捉えられます。
この講習会では、対象をベトナム人留学生に限定することで研修効果を高め、さらに学生による通訳をつけることで判りやすさにも配慮しました。
講師には、今回も八幡東消防署から8名の隊員の方をお招きしています。そして市内で想定される災害の基礎知識を学んだ後、119番通報の仕方や急病人が出た際の救急隊への対応について、実地訓練を受けました。座学の通訳を務めたドー トゥー タオさん(現代ビジネス学部2年生)は「せっかくの研修も言葉が壁になって理解できなければ意味がありません。事前打合せで重要な専門用語を特定していたので本番では上手く説明できたと思います」、また実地訓練で急病人の役をしたグェン バン タンくんは「隊員の方と通報者のやりとりをしっかり聞くことができました。僕が通報者になることがあっても大丈夫と思います」と話しています。
【文責:プロジェクト顧問/現代ビジネス学部教授 村上真理】