前回の更新からずいぶん間が空いてしまいましたが、今年もゼミレポートをしてまいりたいと思います。
さて、例年、鈴木ゼミでは、夏のオープンキャンパスでの法学部企画の1つ、模擬裁判を実施することが春学期のゼミ活動の中心となっていますが、今年もまた、模擬裁判に向けた取り組みが始まりました(専門演習A、CT(キャリア・チュートリアル)3、CT4の授業として。)。
鈴木ゼミでは、3、4年生が一緒になってゼミ活動に関わるところ、4月の初回のゼミでは、今の新4年生が3年生だった時に創作した昨年の模擬裁判を、後輩である新3年生に披露するところから始まりました。新3年生には、先輩の作品である模擬裁判を実際に「傍聴」してもらうことで、自分たちがこれから作り上げていくゴールを間近に確認することになります。こうして毎年のように、新4年生から新3年生へと、今や伝統となった「模擬裁判ゼミ」のバトンが手渡されていきます。
前回の夏のオープンキャンパスでは「赤ずきんちゃん」※を題材にして、彼女とそのおばあさんをオオカミから救ったとされる、猟師を被告人とする殺人罪の成否をめぐる刑事裁判を展開しました。
先輩たちの上演を参考にして、今度は次の中心メンバーとなる新3年生が作り上げていきます。毎年、候補となる童話や昔話などの物語を検討し、それをアレンジしながら刑事事件にしていくのですが、新学期が始まってからこの間、あれこれ検討を続け、現在、物語の選考まで進みました。夏のオープンキャンパスでは、これを刑事事件として模擬裁判にし、高校生のみなさんに披露します。ぜひ楽しみにしていてください。
※余談ですが、実は2024年度末の3月にもう一度、「赤ずきんちゃん」の模擬裁判を開廷しました。高大連携行事で、小倉南高校の生徒さんたちが来学し、法学部からは模擬授業として、この模擬裁判を提供しました。(事前に配役を決めてもらうようにお願いをしていたので、)当日は、当方から参加の高校生(まだ新年度前だったので、1、2年生)に、オープンキャンパスで披露したゼミ生制作の台本一式を手渡して、実際に、ゼミ生と同様に裁判を演じてもらいました。
今回はこの辺まで。また次回レポートをお楽しみに。乞うご期待。
作成者 法学部 鈴木博康(教授)