法学部3年花松ゼミが、北九州市八幡東区枝光二区の地域づくりに関する現地調査を行いました。枝光本町商店街を中心とした枝光二区(第二自治区)にはゼミで毎年お世話になっていますが、3年ゼミ生の多くは初めての枝光の街です。
坂がとても多く高齢者の移動交通など課題があることは事前に勉強していましたが、現地を訪ねてみて改めて、枝光地域の特性や難しさを実感したようでした。
調査のメインは、自治区会長さんへのヒアリング。枝光市民センターに枝光第二自治区会長の宮地久男さんを訪ね、お話を伺いました。
枝光二区では、まちづくり協議会や青年会、民生委員など、地域の様々な団体と協働しながら、「行政に頼り切らずに自分たちのことは自分たちでやる」という住民自治を地道にされています。その先頭を引っ張ってきた宮地さんから、なぜ住民自治を目指すのか、行政との関係はどうあるべきか、次の担い手をどのように育てていくのか、など、興味深いお話をたくさん伺いました。ちょうど前週のゼミで島根県雲南市の「地域住民組織」についてディスカッションしたばかりでしたので、住民自治の意義や可能性、難しさをよりリアルに感じ取ることができたのではないでしょうか。
7月上旬には、枝光商店街の事業者さんを中心にインタビュー調査をさせて頂く予定です。枝光に関わる企業とも協力しながら、枝光の持続可能性を高めていく取り組みを行っていきます。
作成者 花松 泰倫(法学部教授)