九州国際大学では、八幡東区役所、八幡東区まちづくり協議会連合会、八幡東区自治総連合会と本学との四者による包括連携協定に基づき、地域と大学が連携した教育活動を積極的に推進しています。
その取り組みの一環として、現代ビジネス学部の科目「北九州学」において、実際に八幡東区役所でまちづくりを担う職員の方を講師に招いた特別講義を実施しました。
12月4日(木)には総務企画課の市原美穂様、12月9日(火)には同課の野口愛様にご登壇いただき、「八幡東区の新たなまちづくり」をテーマに、行政の視点から八幡東区が目指す地域像や実際の業務内容についてご講話いただきました。
講義では、区が掲げる重点方針として「新たなビジネスを創出するまち」「訪れる人が循環し滞在するまち」「誰もが住み続けたくなるまち」「サステナブルなまち」の4点が紹介され、それぞれの具体的な取り組みが豊富な事例とともに説明されました。特に、行政改革を単なる「削る改革」ではなく、未来につながる「創る改革」として位置づける姿勢は、学生に強い印象を与えました。また、「感動区役所」「いきいき地域」「人とつながる市民センター」といった変革方針に基づいた取り組みに触れながら、大学との協働が地域活性化に寄与している実例として、本学学生が参画する「槻田第二地区フェスタ(ミヤフェス)」や「おおくらっ子」、サラクルによる介護・福祉ボランティア活動なども紹介されました。
質疑応答では、行政職に必要な資格、異動の頻度、仕事のやりがいなど、学生からの率直な質問に対し、職員の方が実務経験に基づく“リアル”な声で丁寧に回答してくださいました。学生たちは行政の仕事をより身近に感じるとともに、地域の課題に向き合いながら働く姿勢に触れることで、公務職への関心や理解を深める機会となりました。
今回の講義を通じて、行政・企業・大学・市民が連携しながら地域づくりを進める「協働の実践」が八幡東区で着実に広がっていることを学ぶことができました。地域イベントやボランティア活動に本学学生も関わっていることを改めて認識し、自分たちが地域の一員として貢献できる可能性を実感したとの声も多く寄せられています。区役所職員の皆さまの思いや将来像に触れたことで、学生にとって大変貴重な学びの時間となりました。


