「リスクマネジメント実習1」で、避難所運営ゲーム(HUG)訓練を実施しました。当日は、八幡東区役所総務課職員の方にファシリテーターを務めていただき、災害時の避難所運営について実践的に学ぶ機会となりました。
HUG(Hinanjo Unei Game)は、避難所に訪れるさまざまな事情を抱えた避難者への対応や、避難所内で発生する課題について、参加者同士で話し合いながら運営を体験する訓練です。避難者カードやイベントカードを使い、限られたスペースや資源のなかでどのような判断を行うべきかを考えます。
訓練では、高齢者や乳幼児を連れた家族、体調不良者などへの対応に加え、さまざまな状況を想定した課題が提示されました。学生たちはグループごとに意見を出し合いながら、避難者一人ひとりの事情を踏まえた避難所運営に取り組みました。
特に学生たちが対応に苦慮していたのが、ペットを連れて避難してきた方への対応と、旅行中に被災した外国人観光客への対応でした。ペットについては、動物が苦手な避難者やアレルギーを持つ避難者への配慮が必要となる一方で、大切な家族の一員として避難してきた飼い主の気持ちも尊重しなければなりません。学生からは、「すべての人が納得できる場所を確保することの難しさを感じた」という声が聞かれました。
また、外国人観光客への対応では、言語の違いや地域の情報を十分に持っていないことが課題となりました。ある学生は、「避難者に必要な情報を正確に伝えたいと思っても、言葉が通じなければ難しいことを実感した」と振り返り、災害時における多言語対応の重要性を認識していました。
訓練を通じて学生たちは、避難所運営では単に場所を提供するだけでなく、多様な背景やニーズを持つ人々に配慮しながら運営を進める必要があることを学びました。また、行政、地域住民、ボランティアなどが連携し、状況に応じて柔軟に対応することの重要性についても理解を深めることができました。
ご協力いただいた八幡東区役所総務課の皆様に心より感謝申し上げます。
法学部教授 山中亜紀








