「AI課外講座」がスタートしました ― 自分専用AIをつくる、全4日間のプログラム!
本学では7月2日(木)より、毎週木曜日を実施日として「AI課外講座」を開講しています。
この講座は学内向けの取り組みにとどまらず、学外の一般の方にもご参加いただける形で運営しており、地域に開かれた学びの場としても位置づけています。
講師には、本学教授・水井雅彦氏と、コクー株式会社の神田恵里氏をお迎えしました。
今回の受講生は本学学生、教職員、一般の方合わせて28名です。

テーマは「Gem/GPTs活用 ― 自分専用AIをつくる」。
生成AIを「毎回使い方を説明しながら使うツール」から一歩進め、「あらかじめ役割を固定した、自分の実務に合わせたAI」へと育てていくための、実践的な講座です。
「毎回説明する」から「役割を固定する」へ
講座の冒頭では、普段私たちが何気なく使っている生成AIとの対話と、「自分専用AI」との違いが整理されました。
その都度その場で質問する通常のチャットは、便利な反面、背景や前提を毎回説明し直す必要があり、聞き方次第で回答の質にばらつきが出やすいという側面があります。一方、Gem(Google Gemini)やGPTs(ChatGPT)のようなカスタムAIでは、役割やルール、参照してほしい資料をあらかじめ設定しておくことで、毎回の説明を省きながら、安定した形式・トーンでのアウトプットが得られます。
一度きりの相談であれば通常のチャットで十分ですが、議事録整理や書類レビューのように「何度も繰り返す業務」ほど、自分専用AIとの相性が良い ― これが講座を通じて共有された、シンプルながら実務に直結する判断軸でした。
「繰り返し・型・判断基準・参考資料」――導入に向く業務の見極め方
続いて紹介されたのは、自分専用AIの導入が特に効果を発揮する業務の条件です。
- 繰り返し:同じ作業を何度も行っている
- 型がある:出力のフォーマットを毎回揃えたい
- 判断基準がある:社内ルールなど、決まった観点でのチェックが必要
- 参考資料がある:特定の資料やFAQをもとに正確な回答をしたい
この4条件を切り口に、議事録作成、メールの添削、提案書レビュー、社内FAQ対応など、身近な業務が具体的な活用シーンとして挙げられました。
いきなり完成品を目指さない「60点主義」
本講座を貫く考え方として印象的だったのが、「60点主義」というキーワードです。
最初から完璧なAIを作ろうとするのではなく、まずは埋まるところから埋めて叩き台をつくり、実際に動かしながら少しずつ育てていく ― この姿勢が、AI活用のハードルを下げる工夫として繰り返し強調されていました。
講座の締めくくりでは、「議事録作成係」「提案書レビュアー」といった実例を交えながら、Day1で書いた要件定義が、Day2でシステムプロンプト(AIへの設定文)の材料としてそのまま活かされることが説明されました。カスタム指示は「役割・目的・手順・出力形式・禁止事項」の5段階で構造化すると、出力の質が安定しやすいという実践的なポイントも共有されています。
今後の展開
本講座を通じて得られた「自分専用AIをつくる」という視点は、教職員の日常業務の効率化はもちろん、基礎教育センターにおける教材作成や学生対応の質の均一化にも応用できる可能性を感じました。たとえば、学生からの問い合わせ対応や、授業資料のレビューといった「繰り返し・型・判断基準・参考資料」が揃いやすい業務は、まさに自分専用AI導入の好例といえます。
残りの2回では、第1回、第2回で整理した要件定義をもとに、実際にプロンプトを設計し、テストしながら完成させていく予定です。
秋学期には今回の学びをベースにアドバンストコースを予定しています。(秋学期からのスタートももちろん可です)
次回募集の際はぜひ皆様もご応募ください!
今回一般の方へのお声がけとして地域連携センターの方のご協力をいただきました。この場を借りて深くお礼申し上げます。
(基礎教育センター)


