9月に実施された視察研修において、神奈川県の相模原市消防局と横浜市消防局を訪問しました。今回の視察では、全国的な課題となっている消防団員の確保に関する取組みを中心に学ぶとともに、消防行政の最前線に触れる貴重な機会となりました。

消防団活動を支えるデジタル技術に驚き!
相模原市消防局では、消防団活動を支援するアプリについて説明を受けました。このアプリでは、災害出動時の経費計算だけでなく、出動場所の位置情報や周辺の水利情報を確認することができます。

消防団員の負担軽減や迅速な活動につながる仕組みであり、防災分野にもデジタル技術の活用が進んでいることを実感しました。

また、相模原市では外国籍住民の消防団加入を認めていることも特徴的でした。地域の多様化が進むなかで、幅広い人材の力を地域防災に生かそうとする取組みは非常に興味深く感じました。
視察終了後には、相模原市消防局の方々と情報交換会をおこないました。素敵な会場をご用意いただき、消防局・消防団のことだけでなく、学生たちの大学生活やアルバイト、進路志望についてなど、話は大いに盛り上がりました。

女性消防団員が活躍する横浜市
視察研修二日目は、横浜市消防局を訪問しました。横浜市では女性消防団員の増加が著しいことが紹介されました。特に印象的だったのは、女性団員も男性団員と同様に火災現場で消火活動を行っている点です。


消防団活動において性別に関係なく活躍できる環境づくりが進められており、多様な人材の確保にもつながっていることを学びました。
消防団員確保という同じ課題に対しても、自治体ごとに特色のある取組みが行われていることがよく分かりました。
大都市消防の現場を見学
横浜市消防局では、消防団に関する説明だけでなく、SR車両や緊急指令室、ヘリポートなども見学させていただきました。

緊急指令室では、119番通報を受けてから出動指令が出されるまでの流れについて学び、消防活動を支える高度なシステムに驚かされました。また、特殊災害に対応する車両や航空消防体制についても知ることができ、大都市ならではの消防行政のスケールを実感しました。

視察を終えて
今回の視察で得られた知見や現場の声を踏まえ、今後は学生たちが消防団員確保に向けた方策を検討し、政策提案として取りまとめていく予定です。本研修で学んだ多様な事例を参考にしながら、地域の実情に即した実効性のある提案につなげていきたいと考えています。

視察研修の実施にあたり、関係各所と調整くださった北九州市消防局のみなさま、また、丁寧にご対応いただいた相模原市消防局および横浜市消防局のみなさまに心より感謝申し上げます。
作成者 法学部 山中 亜紀(法学部教授)


