令和8年7月28日、熊本県で最大震度7を観測する地震が発生しました。お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
本学では、教職員および学生を対象に義援金を募った結果、総額10万円のご厚意が寄せられました。このたび、被災された皆様への支援として、村岡准教授の引率のもと、現代ビジネス学部地域経済学科3年の藤江航太郎さんが本学を代表して日本赤十字社氷川町分区事務局を令和8年9月3日に訪問し、義援金を直接お届けしました。

事務局長へ寄託する藤江くん
あわせて、今回の地震により出現した地表地震断層とその周辺地域を視察しました。現地では、自然災害の持つ大きな力と、それに対する人工構造物や社会システムの脆弱さについて改めて考える機会となりました。

地表に出現した上下方向30cm以上の断層のずれ(写真矢印)と藤江くん(写真右)

被災地の木造家屋と鉄骨3階建て建物
なお、今回の熊本地震を受けて、法学部の学生2名も、自ら申し込んだボランティアツアーを通じて被災地での支援活動に参加しました。現地での活動を通して感じたことや学んだことを、学生本人の言葉で紹介します。
ニュースだけでは分からなかった被災地の現実(法学部3年 砂川真奈佳)
今回、熊本地震の被災地でボランティア活動に参加しました。現地では、初めて出会った方々と4人1組になり、被災した住宅で、壊れたブロック塀を細かく砕いてトラックに積み込んだり、倉庫の不要なものを運び出したりする作業を行いました。
実際に現地を訪れて驚いたのは、同じ地域でも建物によって被害の程度が異なっていたことです。木造の建物や寺院などでは、倒壊したり傾いたりしているものも見られました。地震の被害は地域によって違うだけでなく、建物の構造や築年数などによっても大きく変わるのだと実感しました。
また、被災地の復旧状況についても、現地に行くことで初めて気づいたことがありました。私たちが訪問したお宅では、当初予定されていた室内の片付けが、住民の方自身によってほとんど終えられていました。そのため、私たちは屋外のブロック塀の撤去などを担当することになりました。
最近は地震のニュースを目にする機会が減り、私自身も復旧が進んでいると思っていました。しかし、実際には住民の方々が自ら懸命に片付けを進めており、ボランティアの支援が十分に届いていない場所もあることを知りました。報道が少なくなったからといって、被災地の課題が解決したわけではないのだと感じました。
今回の活動では、初めて出会った人たちと協力して作業を進める経験もできました。リーダーの指示を待つだけでなく、一人ひとりが積極的に意見を出し、効率よく作業を進める方法を一緒に考えることが大切だと感じました。
今回のボランティア活動を通して、ニュースだけでは分からない被災地の現実を知ることができました。また、支援する側にも、自分で考え、周囲と協力して行動する姿勢が求められることを学びました。
被災された方々に寄り添うことの難しさと大切さ(法学部3年 島津葉月)
今回、初めて熊本地震の被災地でボランティア活動に参加しました。実際に被災された方々と関わる中で、支援することの難しさや、人と人とのつながりの大切さについて考える機会になりました。
まず印象に残ったのは、被災された地域の方々の優しさです。地震によって大きな被害を受けているにもかかわらず、私たちに温かく声をかけてくださる方が多くいました。その姿を見て、大変な状況の中でも人を思いやり、互いに支え合うことの大切さを感じました。
一方で、被災された方々への接し方について、考えさせられる場面もありました。ボランティアの運営に関わる方が、被災された方に対して、同情を強く表すような言葉をかけている場面があったのです。もちろん、相手を思いやる気持ちから出た言葉だと思います。しかし、その言葉を相手がどう受け止めるのかは、簡単には分かりません。
私はこの経験から、相手がどのような言葉を求めているのかを、自分の価値観だけで決めつけてはいけないと感じました。相手の表情や反応にも気を配りながら、丁寧に対話することが大切なのだと思います。
また、実際に被災された方から、ボランティアが来るまでに時間がかかったという話も聞きました。支援を必要としている人に、必要なときに支援を届けることの難しさも実感しました。
今回、私たちは主に瓦礫の片付けを行いました。体力的には大変な作業でしたが、友人や初めて出会った人たちと協力して作業を終えたときには、大きな達成感がありました。自分の行動が誰かの役に立つことに、やりがいも感じました。
今回の活動を通して、支援する側の気持ちだけでなく、支援を受ける側の気持ちを考えることの大切さを学びました。この経験を一度きりで終わらせず、これからも機会があればボランティアに参加し、自分にできることを考えながら行動していきたいです。
被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
【文責:現代ビジネス学部 村岡治道】


