[法学部] 対馬実習を行いました(花松ゼミ)


法学部・花松ゼミ(3年生)16名が、2022年9月12日〜15日まで長崎県対馬市で3泊4日のゼミ実習を行いました。

 

花松ゼミの研究テーマ「地域社会の持続可能性」をフィールドワークで深めるため、国境離島で過疎化先進地である対馬の現状と課題を学びました。過疎地や限界集落とよばれる地域の深刻な現状を目の当たりにしながらも、対馬のために日々がんばっておられる市役所職員から地元NPO、博物館職員、観光事業者、漁師、地元youtuber、市議会議員、地元の中学生まで幅広くお話を伺い、地域の未来と様々な困難、課題をリアルに感じ取ることができました。

 

 

 

 

今回は地元NPOのご協力のもとで、対馬で最も深刻な地域課題のひとつである海洋漂着ゴミの清掃活動に参加させて頂きました。前週の台風の影響で通常とは異なる種類の海ゴミも見られましたが、NPOの方々のサポートのおかげで元気に楽しく作業を行うことができました。プラスチックゴミ問題が近年脚光を浴びていますが、グローバルな問題が過疎地域のローカルな問題とも密接に結びついていることを感じ取ったのではないでしょうか。

 

 

 

コロナ前の実習では対馬北部の比田勝港から韓国の釜山までフェリーで渡りましたが、あいにく航路が再開されておらず実現できませんでした。ポストコロナ時代に韓国人観光客をどのように受け入れるのかは対馬にとって最重要課題であり、地元の方々から様々なご意見や想いを伺うこともできました。

 

 

 

島内の脆弱な医療体制に配慮し全員が出発前にPCR検査を受ける一方で、濃厚接触で一人が不参加となるなど、依然としてコロナ感染に気を遣うこともありましたが、大学を離れて旅の時間をともにすることで学生同士の距離が(おそらく教員と学生の距離も!)グッと近づいたようです。

 

作成者 花松 泰倫(法学部教授)