[法学部] 八女実習(花松ゼミ)


法学部・3年花松ゼミが2023年9月26日に福岡県八女市でゼミ実習を行いました。9月上旬の対馬釜山実習に引き続き、「地域の持続可能性」を現場で考えるゼミ実習第2弾。八女市役所のみなさんにご協力いただきながら本ゼミで毎年行っています。

八女は農業と伝統工芸、それらを軸とした体験型観光のまち。漁業と国際交流を軸とした対馬とはまったく異なる風景と地域性に触れることができます。八女の特産果物を使ったスムージーやシフォンケーキで県内外から多くの客を集める移住者カフェ、高い品質とおもてなしで「八女茶」ブランドを牽引する製茶店、自家製味噌と新鮮な野菜だけで作られた「だご汁」が美味しい民泊レストランなどでお話を伺いながら、八女の豊かな農産物を満喫しました。また、東京から研究で八女に来られていた法政大学理工学部の学生さんと出会い、交流をさせていただきました。

八女市観光振興課、定住対策課の職員の方々から、八女市の移住定住政策と関係人口創出施策、とくに八女市が普及推進するコミュニティ通貨「まちのコイン」についてお話を頂きました。その後、八女・福島の伝統的建造物群保存地区に広がる街並みを歩きながら、「まちのコイン」を使用体験させて頂きました。学生たちはまちの至るところに仕込まれたQRコードのポイントをスマホで集めるのに忙しそうでした。

最後に、西鉄バス福島停留所を八女市が借り上げ出会いと交流の場として生まれ変わった「つながるバス停」の視察も行いました。失われつつある「人と人」「人と地域」のつながりを創出するために八女市が新設した、全国的にも注目されている施設です。市民が持ち寄った本を読めたり、八女茶を無料で楽しめる憩いの場としてのバス停という発想に、学生たちも驚いている様子でした。地域の持続可能性を高める取り組みの参考事例としてゼミでも検討を重ねていく予定です。

 

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作成者 法学部 花松 泰倫(教授)