[出版] 小笠原信実 准教授 -「韓国における公的医療保険と財政」-


新たに刊行された出版物をご紹介します。

著者:小笠原信実 准教授(現代ビジネス学部)
タイトル:「韓国における公的医療保険と財政」
出版社:ミネルヴァ書房

出版物の紹介:
韓国の公的医療保険は1977年に始まり、1989年に国民皆保険が実現したが給付水準は低い状態が続いた。さらに2000年代には医療における公共性を弱め、民間医療保険の販売拡大など市場の役割を拡大しようとする医療における市場化の改革の動きが強まり、これに反対する動きとの対立が激化して、激しい論争が目に見える形で行われてきた。本書は医療がすべての人に取り重要であるとともに、私的財でありながら公共部門の関与が求められ、公共性と市場をめぐる諸問題を考察するにあたり最も適切な分野の一つであると考え、1990年代以降の韓国における医療をめぐる諸状況および医療財源の確保に必要な財政を対象に、研究を行ったものである。

※本書は2023年度九州国際大学学術研究書の出版助成・通算25号を受けたものです。

【記事:日浦英樹(広報スタッフ)】