マハサラスワティ大学での異文化体験プログラム修了式
2024年度インドネシア海外社会実習;異文化体験プログラム(バリ島・スンバワ島)
期間: 2025年2月9日-20日
プログラム名: インドネシア異文化体験プログラム(バリ島、スンバワ島)
活動概要
バリ島(2月9日-13日、17日-19日)
2月9日にバリ島に到着し、10日から13日および17日から19日までの計7日間、マハサラスワティ大学のバディ学生と共に行動しながら、バリ島のヒンドゥー社会の文化を学びました。また、現地の高校生に対して書道、折り紙、竹トンボなどを通じた日本文化の紹介活動を行いました。
学生たちは事前に和食、祭り、アニメ、ゲーム、パチンコなどのテーマで日本文化紹介のためのPPTファイルを作成し、マハサラスワティ大学の日本語学科の学生には日本語でプレゼンテーションを行い、スンバワ島のイスラム学校の生徒たちには英語でプレゼンテーションを行いました。慣れない英語でのプレゼンでしたが、事前に準備し、練習してしっかりこなしてくれました。
バリ島では、バリの伝統衣装を着て、お供物を作ってヒンドゥー寺院にお供えする体験を行ったほか、以下の活動を実施しました。
▶現地高校4校での日本文化紹介活動
各グループが書道、折り紙、竹トンボなどを指導し、現地の高校生と交流。
▶観光産業視察
キンタマーニ高原(風光明媚な景勝地)
タナ・ロット寺院(観光名所として有名)
クタ・ビーチ(人気のビーチリゾート)
ガルーダ・ウィスヌ・クンチャナ(GWK)文化公園(近年建設された文化施設)
ウブドの伝統マーケット、トゥガラランのライステラス(棚田)見学
ケチャ・ダンス公演の鑑賞
▶バリ島での社会調査と成果発表:各自がそれぞれ思い思いのテーマを決めて調査し、最終日に報告しました。その中で、バリ島で実際に闘鶏を見学し、参加した経験を発表してくれた学生と、バリ島での散髪屋事情を実際に散髪を体験して発表してくれた学生の発表が修了式の会場を沸かせ、現地の大学の学部長から発表が素晴らしかったと、学生たちがプレゼントをもらっていました。
スンバワ島(2月14日-16日)
2泊3日の日程でスンバワ島へ移動し、全寮制のデア・マレラ国際イスラーム学校を訪問。イスラム文化を体験しました。
▶英語・アラビア語による論文発表会の見学
学校の生徒による高いレベルの発表に圧倒され、学生たちは「とんでもないところに来た」と驚いていた様子。
▶Abdul Mu’ti教育文化大臣およびムハマディヤー教育機関幹部の訪問を迎える式典に学生たちも参列。
▶日本文化紹介および交流活動
バリ島と同様に日本文化を紹介し、イスラム教徒の生徒たちとフットサルなどを通じて交流。
スンバワ島では、ホットシャワーのないゲストハウスに宿泊し、バリ島とはまた違う異文化と英語とアラビア語で研究発表する高校生たちのレベルの高さに圧倒され、とんでもないところにやってきたと学生たちは半ば絶望していたようですが、翌日、バリ島と同様に日本文化を紹介したり、イスラム教徒たちと一緒にフットサルなどをして交流することでスンバワ島でもとても楽しい時間を過ごしてくれたようでした。
実習の成果
本プログラムを通じて、学生たちは同世代の大学生と密接に交流し、ホームステイやラフティングを含めた様々な活動を経験しました。その結果、異文化理解が深まり、実際に体験することで学びを得ることができました。
帰国時、デンパサール空港ではバディ学生との別れを惜しみ、涙を流す姿が見られました。学生たちは、授業を通じた知識だけでなく、異文化を「体験」することで、多くの学びを得ることができたと考えます。
バリ島のキンタマーニ高原でバリの民族衣装を着てバディたちと記念撮影
デア・マレラ国際イスラーム学校の理事であるディン・シャムスディン教授夫妻と対話
デア・マレラ国際イスラーム学校の女子寮を見学させてもらって記念写真
デア・マレラ国際イスラーム学校で習字を教えている風景
マハサラスワティ大学の学生たちとバスでカラオケを楽しむ学生たち
ガムラン演奏を体験する学生たち
■参加学生の実習レポート
・城土 大峯(現代ビジネス学部):
インドネシア異文化体験プログラムで、バリ・スンバワを訪れた12日間の実習を通じて、「幸せ」の価値観について深く考えた。日本では当たり前の生活が幸せであることに気づき、また、現地の人々がどんな状況でも楽しむ姿勢を持っていることから、「楽しむこと自体が幸せ」だと学んだ。異文化に触れることで自身の人生を見つめ直す機会となり、支えてくれた人々への感謝を強く感じた。この経験はかけがえのない財産となった。(原文はこちら)
・田淵 陸(現代ビジネス学部):
インドネシア異文化体験実習を通じ、交通事情、食事のマナー、宗教観の違いに驚いた。特にスンバワ島での生活は衝撃的だったが、現地の人々の温かさや価値観の違いを知り、幸せの在り方について考えさせられた。実習を通じて「やるなら楽しむ」姿勢を身につけ、日本でも積極的に新しい経験を大切にしようと決意。単なる旅行では得られない貴重な体験となり、自信につながる成長を実感した。(原文はこちら)
【文責:大形里美(現代ビジネス学部 教授)】