6月11日、福岡ひびき信用金庫(以下、ひびしん)は、信金中金福岡支店との共催により「ひびしん中小企業脱炭素セミナー」を開催しました。本学とは包括的地域連携協定を結んでいる関係柄、教員や学生にも案内があり、現代ビジネス学部地域経済学科4年の宇土愛理さん(村上ゼミ)が参加したものです。
▲宇土愛理さん▲
セミナーは3部構成で、第1部は、九州経済産業局の安達英明氏による講演「国のGX政策の動向及び活用可能な補助金等について」、第2部は信金中央金庫の坂本夏未氏による講演「中小企業におけるゼロから始める脱炭素経営」、そして第3部では、エネルギーマネジメント協会の高田敏春氏が、省エネ診断活用のメリットや、省エネ補助金・支援制度について判りやすく解説しました。
▲セミナーのフライヤー▲
昨年、ひびしんではカーボンニュートラルに特化したローン商品「ひびしんサステナビリティ・リンク・ローン」の取り扱いを開始。これは脱炭素の取り組みにかかる負担が大きい地域の中小企業への支援を目途としたもので、融資後、借り手企業は定期的にCO2削減の実績レポートを提出することで、目標達成時に金利が優遇される仕組みとなっています。
このような施策を受けての今回のセミナーでしたが、参加した宇土さんは「就職活動も内定をいただいて気持ちに余裕が出たので、思い切って参加しました。苦手意識はありましたが、難しい中にも新鮮なものを感じました。特に、脱炭素経営に取り組むメリットとして、取引剥落の回避やコスト削減といった守りの要素だけでなく、競争優位の構築など攻めの要素もあるという指摘が印象に残っています」と話しています。関係各位には、この場をお借りして御礼を申し上げます。
(文責:現代ビジネス学部長 村上真理)