地域課題の解決に向けて、学生たちが現場で学びを深めています。今回は、女性消防団員による地域密着型の防火・防災活動に同行しました。
今年度の「リスクマネジメント実習2」では、地域防災力を高めるための方策の一つとして、「消防団員をどのように確保していくか」をテーマに地域課題解決プロジェクトを進めています。
7月22日、学生たちは八幡東区大蔵地区で実施された女性消防団員による防火・防災啓発活動「いきいき安心訪問」に同行し、消防団の活動について学びました。
「いきいき安心訪問」は、介護職員初任者研修資格保有者を中心とした女性消防団員が、65歳以上の一人暮らし世帯を訪問し、防火・防災に関する助言や啓発活動を行う取り組みです。また、訪問を通じて高齢者の生活状況を把握し、必要に応じて行政の福祉サービスにつなげるなど、地域のセーフティーネットの「入口」としての役割も担っています。
当日は厳しい暑さのなか、急な坂道や車両が通行できない狭い路地を歩きながら、一人暮らしの高齢者宅を訪問しました。今回は、これまで実習でお世話になっている大蔵地区の皆さまのご厚意により、地域の方が道案内をしてくださいました。そのおかげで訪問先までスムーズにたどり着くことができましたが、同行した女性消防団員の方によると、普段は地図を片手に訪問先を探すことも多く、目的地を見つけること自体が大きな苦労の一つだそうです。
訪問先では、女性消防団員の方が自然な会話のなかから住民の防災対策の状況や日頃の困りごとを丁寧に聞き取り、必要なアドバイスを行っていました。そのコミュニケーション力の高さに、学生たちも大いに感心していました。
今回の活動を通じて学生たちは、消防団が火災時の対応だけでなく、高齢者の見守りや地域住民とのつながりづくりなど、幅広い役割を果たしていることを学びました。また、こうした地道な活動が地域住民の安全・安心を支え、地域防災力の維持・向上につながっていることを実感する貴重な機会となりました。
訪問先との調整を担ってくださった、西村会長をはじめとする大蔵第三自治区会の皆さま、活動に同行させてくださった、下園団長をはじめとする八幡東消防団の皆さま、そして、本学の実習活動を全面的にサポートくださっている北九州市消防局の皆さま、本当にありがとうございました。
次回は、消防団運営や地域防災に関する先進的な取り組みを学ぶため、神奈川県相模原市および横浜市への視察を予定しています。今回の現場での学びを今後の調査・研究活動につなげ、消防団員確保に向けた具体的な提案の検討を進めていきます。
作成者 法学部 山中亜紀









