みなさんこんにちは、ダイナマイトそあんです。
今回は毎週土曜日に行われている算数教室についてお伝えします。
実は、いま僕はフィリピンのナボタスという街のスラム街にホームステイしています。
え、スラム街!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、テレビで観るような危険な場所ではありません。
スラムについては、また後日ブログを書こうと思います。
ここではスラムの子どもたちに毎週土曜日、学習教室を開いています。
これは私がインターンをしているNGOが入念な調査を行なった結果、スラム出身の子どもたちの学校での成績があまり良くないことから始まったプロジェクトです。
講師は私のように海外から来たインターン生や、同じスラムの大学生など様々です。目的としてはもちろん子どもたちの学力向上もそうですが、知的好奇心を引き出すために外国の文化や言葉などを教えたりもします。
もう2回ほど教壇に立っていますが、僕も子どもたちもまだ英語が不慣れで試行錯誤しながら教えてます。それでもなんとか教えられるのは数字があるからです。数字は世界共通語ですね。日本に帰ったらまた一から数学をやり直そうと思います。
スラムで暮らしている講師のDavinに、なぜ講師をやろうと思ったのか質問してみると、こんな答えが返ってきました。
「僕も幼い頃この教室で学び、そして今大学まで通えている。KPAC(筆者注:インターン先のNGO)にも感謝してるし、子どもたちにも多くを学んで欲しい。彼らに勉強を教えてあげることが、今の僕にできる恩返しなんだ。」
僕も勉強の途中で国際協力について偉そうに語ることは恐縮なのですが、国際協力というと海をまたいで大きなことをしているようなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。誰かを思う気持ちや恩返しをしたいという気持ちは海外も日本も同じなんだと思いました。僕もそんな素敵なDavinのためにできることをしたいと思うし、可愛い子どもたちのために教壇に立ちたいと思います。国際協力は人と人を繋ぐ想いから成り立っているのではないかなと、僕はそんな風に感じました。
とはいえ、世界は単純ではなく色んな問題でがんじがらめになっていて、これでもかというほど複雑であることは確かです。まだまだ勉強が必要ですね。
前回のブログで次はもっと短くしますとお伝えしましたが、また長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は学校のデータを取り扱ったブログをお伝えします。お楽しみに。
ダイナマイトそあん
【原稿:中尾瑞安(九州国際大学付属高校2013卒)】