【入門セミナーⅡ】消費生活センター出前講座(松本・髙野合同ゼミ)


 2020年1月10・24(金)、法学部入門セミナー(松本・髙野合同ゼミ)で消費生活センター出前講座が実施されました。消費生活センターは、架空請求や悪質商法などの契約トラブルなど身近な消費生活トラブルに関して相談や情報提供を行う行政機関です。今回は北九州市戸畑区に所在する北九州市立消費生活センターの職員・相談員さんに出前講座を行っていただきました。
 第1回目(1月10日)には、消費生活に関するクイズをして、身近な消費生活トラブルを題材としたグループワークを行いました。課題は「エステ契約トラブル」「就活に関する契約トラブル」「マルチ商法」「通信販売トラブル」「SNSの契約トラブル」と、普段の講義と異なる題材が扱われ、学生も職員・相談員さんたちのアドバイスを受けながら、四苦八苦しながら課題をこなしていました。
 第2回目(1月24日)には、前回のまとめた課題の発表と相談員さんによる解説が行われました。消費者トラブルは、消費者契約法や特定商取引法などで解決されることが多く、不実告知や中途解約権など、1年生にとって初めて聞く内容だったかもしれません。相談員さんの解説もとても分かりやすく、学生は契約時の注意事項や契約トラブルの解決方法を理解できたと思います。
 大学生に関わる契約トラブルは多種多様であり、教職員も学生から相談を受けることがあります。今後もこのような啓発活動を消費生活センターと協力して継続的にできればと思います。欲を言えば、消費者としてのスキルアップだけでなく、1年生の科目『法律学入門Ⅱ』や『民法総則Ⅰ・Ⅱ』で修得した知識と結び付けて、法律と現実社会の関係性を知り、契約法の面白さを知ってもらえれば嬉しい限りです。
作成者 髙野雄史(法学部特任助教)