2022年度5月に九州国際大学で開催された「日本英語教育音声学会大会」運営に携わった学生によるレポートをお伝えします。
【現代ビジネス学部だより第10号より(抜粋)】
大学の先生は、教壇で授業を行う教員でもあり、専門分野の研究者でもあります。
それぞれの研究分野に属する学会に複数入会され、毎年多くの学会に参加することで最新の研究結果や動向をリサーチしたり、また自身が研究発表することによって、他の研究者と意見を交わすなど、より高い研究や教育のための糧となっています。
今年5月にも、九州国際大学で「日本英語教育音声学会」大会が開催されました。しかも、その大会運営に本学の学生が携わりました。
全国レベルの学会の大会が開催されるだけに、学生も奮闘の日々が続いたことでしょう。今回は、地域経済学科4年生の竹嶋大将君に手記を寄稿してもらいました。
国際社会学科の宮武香織先生とゼミの学生が、5月21(土)、22日(日)に開催された「第1回英語音声学セミナー、日本英語教育音声学会第2回大会2022」に参加しました。
私も、地域経済学科に在籍しており、この学会運営に携わりました。
5月21日(土)は英語音声学セミナーが開かれ、日本英語教育音声学会会長の都築先生から「リスニングとスピーキングに活かす英語音声学の基礎」をテーマに、実際に発声練習をしながら、状況に応じた発音の違いを学びました。後半は松山大学教授の神谷先生から「世界の英語を概観する(歴史的)背景と発音特徴」について講義していただきました。英語を言語としている国でも方言のようにそれぞれの国で「なまり」があるなど普段の講義では知ることのできない貴重な内容を学ぶことができました。
学会大会の受付の様子です。
研究分野や学会の種類によって受付業務は異なりますが、どの学会でも担当するのは学生の場合が多いようです。本学も学生が携わりましたが、公式な受付業務を無事に全うすることができました。
続く、5月22日(日)には「日本英語教育音声学会第2回大会2022」が開かれ、学会に所属する先生方による研究発表と実践報告が行われました。
また、宮武ゼミの中から4年生の伊藤鈴夏さん、佐々木花菜さん、中村実奈さんの3名が、「花尾小学校での英語ワークショップについての報告とその成果・今後の展望」について発表しました。
運営に携わった学生の集合写真です。
写真)前列右が宮武先生です。写真中央は福西先生です。学生たちの晴れ晴れとした笑顔に、今回の学会の大会の成功を垣間見ることができます。
今回のセミナーと学会大会を開催するにあたり、3・4年宮武ゼミ生が分担し、会場準備、資料作成、そしてガイドブック制作に携わりました。
会場準備では設営リーダーの眞鍋隼斗くん、竹嶋大将くんを中心に、ゼミ生一丸となって受付で先生方をおもてなしました。そして書籍の販売ブースも会場に併設しましたが、目に留まる位置への配置など、工夫する点を学び、充実した大会運営になりました。
また資料作成では、毎晩遅くまで多くの宮武ゼミ生が大学で資料の準備に奮闘しました。
そして、ガイドブック制作では、宮武ゼミの北島直樹君がリーダーを務め、県外から参加される先生方に向けて、北九州市の観光名所やグルメ情報をピックアップしたオリジナルのガイドブックを配布しました。このガイドブックに掲載させていただいた、すべてのお店にゼミ生が足を運んで掲載許可を得るなど、縦横無尽に奔走しました。また、北九州の方言を載せるなど、北九州市を身近に感じていただける内容に工夫を凝らしました。
実践報告した学生だけでなく、本大会に携わったすべての学生たちに、参加された先生方からお褒めの言葉をいただき、大盛況のうちに大会を終えることができました。
今回の学会の参加は、私にとって、また参加した学生たちにとって、とても有意義で貴重な経験になりました。
【原稿:竹嶋大将(地域経済学科4年)】