[ゼミ] 「クチコミ」などインターネット上の文章データを分析して卒業論文を作成する杉浦ゼミ ータイトル一覧ー


今回は、現代ビジネス学部地域経済学科に所属する杉浦教授に「卒業論文集」の制作秘話について取材しました。
杉浦教授は「ビジネスデータ分析」、「マネジメント入門」、「開発経済論」などを担当しており、ゼミではデータを活用したさまざまな市場の調査を行っています。
今年は、顧客の潜在的な要望が秘められている貴重な情報源(クチコミデータ)から、宿泊業などを中心に顧客評価と多様なサービスとの関係をテキストマイニングにより分析しています。学生の分析結果をまとめた「卒業論文」のタイトルを以下のとおり紹介します。

・ホテルの部屋の内装と宿泊者の顧客満足度の関係
・ドライブレコーダーの設置義務化の必要性
・那覇市中心部にあるホテルのサービス品質・設備の充実と顧客評価の関係
・ホテルの館内設備と顧客評価の関係
・太宰府市中心部の旅館のレビュー評価は旅館内でスポーツ観戦が楽しめる環境を整えると上がるのか
・人に言われて嬉しい言葉や悲しい言葉が人の頭に残る
・福岡市中心部にある旅館の浴場の設備及び環境と顧客評価の関係
・福岡県のビジネスホテルの顧客満足度と朝食バイキング形式の関係
・ベッドの寝心地の良さと顧客評価の関係
・Wi-Fiの充実によってもたらす佐賀市内の温泉旅館の顧客満足度
・ゴルフ場の食事の質と顧客満足度の関係
・値段の低い商品のレビューはその商品の宣伝と整合性はあるのか
・旅館のリラクゼーション施設の評価と顧客評価全体への影響
・ダイエット用酵素ドリンクの短期間利用による効果と実感度の関係

杉浦教授より
「卒業論文は、著作権の問題をクリアする範囲のデータを使用しているので、テーマにも制約が発生してしまいます。その制約の中で、学生自身で仮説をたて、実証に取り組んでいます。学生自身が日頃感じていることが論文タイトルとなっていると思います。
論文としては未熟な点もありますが、論文形式で『書く』ということへの努力は評価に値します。ゼミ生は卒業論文を提出した時点で、達成感と大きな開放感を感じたことでしょう(笑)。なぜなら二十歳を過ぎた彼らが、1万字以上というこれまで経験したことのない量の文章を書かされたのですから。」

【記事:日浦英樹(広報スタッフ)】