[ゼミ] カンボジアの小学校に絵本と笑顔を届ける(1) -Book to Read-


「10回目の現地訪問前に」藤井大輔(国際社会学科 准教授)

「あそこは図書室なんですよね?」
海外実習でカンボジアの農村にある小学校に訪問した日の夜、滞在するホテルでの振り返りで学生がそう言いました。
その教室は木で編んだ簡素な3段ラックが3つ置かれていて、僅かな本といくらかのチラシのような紙の束があるだけの場所でした。帰国後、参加した学生たちは、早速カンボジアの小学校に何かできないかと考え活動を始めました。2011年の秋でした。

それから早12年。
コロナ禍を挟みながらも9回現地に学生とともに足を運び、絵本の支援と交流を行っています。現地訪問した学生は延べ150人、贈った本は350冊をそれぞれ超えました。最初1校からスタートした活動は、ご縁が繋がり、今では3校に広がりました。

今月(2024年2月)には、学生と10回目の訪問です。
この活動は最初からずっと学生主導で行っています。今回もそうです。(ちなみに私の担当する海外実習はすべて学生がしたいことを積み上げて作っています。講義回数はその分多いですが…笑。)
今年度の現地訪問も含め、これから何度かに分け、この活動、「Book to Read」プロジェクトについてご紹介したいと思います。
(次回につづく)