[イベント] 古典芸能から国際文化への新たな潮流。学内で歌舞伎学術講演会を開催!


2024年2月20日(火)の午後のひととき、KIUホールにて『歌舞伎学術講演会』が開催されました。
歌舞伎の役者さんや関係者を招いての講演会は初めてのことでしたが、会場に集まった学生や保護者、教職員には印象深いイベントとなったようです。
講演者は、第1部が田中傳次郎さん。
田中さんは歌舞伎囃子方田中流の家に生まれ、平成4年に初舞台、現在は歌舞伎囃子方を牽引する演奏家の1人としてご活躍になっています。最近では東京オリンピック開会式のプロデュースなども担当されました。
当日は山本雄三教授が聞き手となり、修行の大切さや志の持ちようについて熱い想いを語っていただきました。そして終盤は実際に鼓を打っていただき、その素晴らしい響きと共に、会場の学生にエールと励ましとを頂戴しました。
第2部は、市川團十郎一門の市川新八さんと市川福五郎さん。
対談形式で歌舞伎の素晴らしさと、様ざまなエピソードをご紹介いただきました。
後半は、著名な立廻りが紹介された後、ステージに上がった学生とともに立廻りを実演するという大サービスで、会場は拍手喝采に包まれました。

今回の講演会を主催したのは「現代ビジネス学会」。現代ビジネス学部の教員・学生によって組織されている学内学会です。学会なりに大学の理念を形にしたいと考え「古典芸能から国際文化への新たな潮流」というテーマを設定しました。そして何より学生会員への還元策として何か思い出になるものをと考えた結果、歌舞伎の講演会となったものです。

また、当日は多くのサッカー部員も聴講してくれました。第2部でステージに上がった久保民生くん(地域経済学科2年)もその1人です。「まさか自分が・・・という感じでした。少し緊張しましたが、本物の役者さんから演技指導をしてもらい、実際に立廻りをしたというのは一生の記念です。素晴らしい思い出を有難うございました」と興奮気味に話していました。
現代ビジネス学会では、今後とも各界の著名人をお招きし学術講演会を開催していく予定ですのでご期待ください。そして今回の歌舞伎学術講演会に関わってくださった全ての皆さまに心より御礼申し上げます。

【文責:現代ビジネス学会会長 村上真理/現代ビジネス学部長】