[法学部]リスクマネジメント実習「Kitakyu U29(キタユニ)」活動報告


法学部リスクマネジメントコース実習科目「リスクマネジメント実習2」で参加させて頂いた北九州市のプロジェクト「Kitakyu U29(キタユニ)」が本年度の活動を終了しました!

Kitakyu U29は、北九州市の取り組み「北九州市未来創造ネットワーク」の通称で、市内の大学生、高校生が市と連携しながらワークショップや企画を通じて若者の感性と意見を市政に活かすユニークな取り組みです。地域課題解決としてのリスクマネジメントを学ぶため、今年度から参加させて頂いています。

3年生が中心となって参加した前半クールでは、市内の他大学の学生とともに3つのチームを作り、それぞれ「市の基本構想」「映画フェス」「広報PR」のテーマについて企画や調査を行いました。若者目線で北九州市をPRするショートムービーを作成して公開したり、北九州市主催で12月に開催された「北九州国際映画祭」に合わせて「MOVIE FESTIVAL」を企画運営したりと、活発に活動を行いました。また、若者目線で北九州市の未来を考えるワークショップでは、武内和久北九州市長の前でプレゼンを行う機会を頂き、その様子が「北九州市政だより」(2023年12月1日号)に掲載されました。

後半クールでは2年生2人が意欲的に参加し、北九州市に本社を置く株式会社タカギとのコラボレーション企画としてイノベーション人材について考えるワークショップを行いました。非常にも難しいテーマであったにも関わらず、法学部ならではの「論理的思考力」で発表を上手くまとめ、武内市長にプレゼンをさせて頂きました。市長からは「一見曖昧な『イノベーション人材』についてしっかりと定義付けを行ったうえで手堅く展開されたプレゼンだった」と高評価を受けていました。

参加学生からは以下のような感想が寄せられました。

 

「キタユニの活動を通して、普段では関わることの出来ない違う価値観の人々と作業をし、自分自身の価値観や思考の幅が広がりました。周りには社会に出て長く働いている人もいて、ゼミや授業で学んだ知識を存分に発揮することができた、そんな手応えはありました。」

 

「大きく成長できた。同年代の学生と交流する事で自分の知識やコミュニケーション能力はまだまだ不十分だなと痛感し、良い刺激を受けた。企画の中で司会進行の一役を担って人前に立って明るくたち振る舞う難しさや、雰囲気作りがとても難しい事を実感した。人前に立つ経験を積んで慣れることでしか、この能力は身に付かないだろうなと思い、これからは積極的に取り組んでいきたい。」

 

「キタユニのあらゆる活動を通して自分自身とても成長できた。途中、先が見えずにどうすればいいか分からなくなった時も、その都度話を整理し、常に新しいアイデアを提案することが出来たと感じている。成果物を仕上げることができたという結果よりも、そこに至るまでの全体での協力が作業を行う上でとても支えになったと感じている。とても楽しく活動できた。」

 

「市長と対談するなどなかなか体験することができなかったことができたのは大きかったです。また、他大学の人たちと一緒に活動することで、コミュニケーション能力鍛えられました。キタユニ活動で学んだことは、相手に思いを伝えることの難しさです。特に、市長など滅多に会えない目上の方になると委縮してしまい、言いたいことも言えなくなってしまったので、このような場所に慣れておくことの大切さを学びました。」

九国大法学部では、法学や政治学の知識を単に受け身で学ぶだけでなく、それらを実社会で役立てるための実践的なトレーニングを積む実習科目を多く用意しています。また、これらの実習活動を通して、コミュニケーション能力、協働力、実践力が身につきます。来年度のリスクマネジメント実習でも引き続き「キタユニ」活動に参加する予定です。

 

法学部ブログはこちら

作成者 法学部 花松 泰倫(教授)