[法学部]橋本先生 研究活動についての紹介Part1


このブログを閲覧している皆様、こんにちは。今回は「文系の大学教員が行う研究活動とは?」という皆様からよく寄せられる質問に対して、法学部の橋本が研究活動の一部を紹介する形でお答えしようと思います。

4月にドイツへと渡り、インタビュー調査を実施しました。インタビュー調査をお受けいただいたのは、ドイツでは各州に設置されている個人情報保護の監督機関である「データ保護監察官」(Der Landesbeauftragte für Datenschutz)※です。

※州によっては「データ保護・情報自由監察官」(Der Landesbeauftragte für Datenschutz und Informationsfreiheit)と表記する場合もあります。

 

ドイツ現地時間4月26日(金)13時に、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州のデータ保護監察官のオフィスで、同監察官のMarit Hansen博士にインタビュー調査を実施しました。さまざまなお話をお伺いし、有益な情報交換を行うことができました。

下の写真はデータ保護監察官のオフィスが入っているビルです。オフィスは3階と4階にあります。

わが国の個人情報保護制度はドイツをお手本として設計がなされています。したがって、日本の個人情報保護制度についての問題を改善していくために、ドイツを参考とすることは有益な手掛かりとなります。ドイツの個人情報保護制度は世界で先進的な制度であり、ドイツを包含するEUの個人情報保護制度も、このドイツの法制度を萌芽として発展してきました。現在、EUの個人情報保護法である「EU一般データ保護規則」(GDPR)は、EU域外のわが国にも適用されるため、日本ではさまざまな法的な問題や混乱が生じています。それらを改善していく手掛かりとして、インタビュー調査を実施しました。

 

現在では、オンラインでの調査も可能ですが、現地に赴いて足を踏み入れることでその組織を理解することも大切です。次回も引き続きドイツにおけるインタビュー調査の様子をお届けしたいと思います。

 

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作成者 法学部 橋本 聖美(准教授)