[ゼミ] 商店街で子ども食堂!-桒畑ゼミ-


2024年12月7日(土)、八幡中央区商店街において、今年度最後の子ども食堂「ちゅうおうまち食楽福亭」が開催されました。
この子ども食堂は、毎月第1土曜日に商店街のアーケード下で、お祭りのようににぎやかに行われています。子どもたちを中心に、街の人々が家族のようにつながることを目指した取り組みです。

八幡中央区商店街でのにぎわいづくりに長年参加している桒畑ゼミは、この子ども食堂にも2021年の開設当初から参画しています。「たらふく食べて楽しく幸せに」という願いを込めて名付けられた「食楽福亭(たらふくてい)」という名前も、ゼミの学生たちのアイデアから生まれたものです。

毎月、さまざまな主体がテーマを設定している子ども食堂ですが、今回の「食楽福亭」は、学生がメインイベンターを務めました。
「クリスマス&SDGs」をテーマに掲げ、商店街を巡るクリスマスクイズラリー、絵本の読み聞かせコーナー、ペットボトルを使ったツリーづくりなど、多彩な企画を実施しました。これらの企画には、商店街で人々をつなぐという意図が込められています。今回、クリスマスシーズンということもあり、会場となった商店街はどことなく華やかな雰囲気に包まれていました。クリスマスのクイズラリーでは、各協力店舗に学生を配置し、お店の方と子どもたちをつなぐ役割を果たしました。
単に盛り上げ役というだけではなく、イベント実施中もお店が通常営業しているため、子どもたちの訪問が商売の妨げにならないように誘導を行うなど、ご協力頂ける店舗のご負担の軽減やイベントの円滑化をはかりました。

また現在、学生たちが八幡の子どもたちの郷土愛を育むことを目指し、「八幡の絵本」作りを企画しています。
絵本の読み聞かせコーナーは、そのための調査も兼ねたものでした。子どもたちの年代に合わせて絵本を選び、反応を探ることで、今後の制作に活かすための感触を得ました。

そして今回のもう一つのテーマである「SDGs」ですが、実は八幡中央区商店街では「SDGs商店街」を掲げ、さまざまな取り組みを行っています。
来場者の方々にそうした商店街の取り組みを印象付けることを目的としていました。ペットボトルのツリーはなかなかに好評で、予想以上の来場者に材料が不足する事態となるほどでした。また今回、同じくSDGsをテーマに八幡高校の高校生たちが再生チョーク作りを行いました。何かコラボレーションが出来ないかということで、チョークを使った落書きコーナーを設定し、そこに描かれた絵を「八幡の絵本」の一部に使用することを検討しています。


実施後にゼミで振り返りを行った際には、さまざまな反省点も挙がりましたが、学んだ点も多く挙がり、今後の活動に向けて非常に実りの多いイベントとなりました。

【記事:桒畑恭介(現代ビジネス学部 教員)】