2025年5月30日、現代ビジネス学部の専門科目「金融論入門」の授業において、北九州市立消費生活センターのご協力のもと、「消費者トラブル」をテーマにした出前講座が行われました。
2022年の民法改正により、成人年齢が18歳に引き下げられたことで、大学生を含む若者が契約トラブルに巻き込まれるケースが増えることが懸念されています。
今回の講座では、詐欺や不適切なクレジットカードの利用、安易な消費者金融の利用など、実際に起きている金融トラブルの事例が数多く紹介されました。また、トラブルに遭遇した際に相談できる窓口として、消費生活センターの役割についても詳しく説明がありました。
当日は100名を超える学生が出席し、身近に起こりうる事例に真剣な表情で耳を傾けていました。
講義後の学生コメントには、「正しい情報を見極める力の大切さを実感した」「クレジットカードの使い方を見直すきっかけになった」「困ったときに相談できる場所があると知って安心した」といった声が寄せられました。
本学では、金融の仕組みや役割といった理論的な学びに加え、こうした実践的な視点からも金融を捉える機会を大切にしています。
今回の講座を通じて、学生たちが金融のリスクと向き合いながら、賢い消費者としての意識を高めてくれることを期待しています。
【記事:上坂豪(現代ビジネス学部教員)】