[高校生にも分かりやすい] ある講義の板書-教職課程 編-


九州国際大学は、教職課程を履修し単位を取得することで教員免許を取得することができます。
法学部と現代ビジネス学部(地域経済学科)は「社会科(公民)」の高等学校教諭一種免許状を、そして現代ビジネス学部(国際社会学科)は「英語」の中学と高等学校の教諭一種免許状を取得できます。
公民の教員免許取得のため必要な単位の中に、教職の「哲学」あるいは「倫理学」の科目(それぞれ「哲学思想」「倫理思想」という科目が開講されています)の単位があります。
これらの科目で学生たちは、教員として必要な哲学や倫理思想、さらには宗教思想について学びます。また、それだけではなく、教員として必要な授業をする上で意識したり気をつけりすべき様々なコツや方法についても学びます。
そのひとつが(これは教える側のこだわりでもあるのですが)「見やすく、ノートを取りやすく、理解の助けとなる、そして黒板いっぱいに美しくまとめられた板書」を目指すというものです。
将来、高校の先生になれば、授業で話し合ったり調べものをしたりすることを生徒に促すこともあると思いますし、電子黒板にパワーポイント等で作成した授業資料を映しながら授業をすることもあると思います。もちろんそれらを実践するスキルも必要であることは確かです。

しかし、自分の頭の中でしっかりと構造化され、要約され理解されている内容でなければ授業で説明することはできません。
このような基本部分を、「見やすく、ノートを取りやすく、理解の助けとなる、そして黒板いっぱいに美しくまとめられた板書」を教員が毎回実践しすることで、受講している学生たちは、板書をノートに取りつつ、教材と比較しつつ、教員の説明を聞きつつ、といった基本を身につけていきます。

写真は、ある授業での板書です。
授業を受ける学生たちには、学ぶことひとつひとつを自分の血肉として、よい教員となることができるよう、一意専心の気持ちで精進してもらいたいと毎回願っています。

【記事:松井貴英(現代ビジネス学部 国際社会学科)】