令和5年10月4日、早いもので4回目となる「ベトナム人留学生向け防災講習 ㏌ KIU」が1号館AL教室で開催されました。
言葉やコミュニケーションの面から、留学生はしばしば災害弱者として認識されます。このような背景のもと、本学では留学生向けの防災研修をスタートさせました。
ところが、限られた時間では多くの言語を同時に扱うことが難しかったため、今は在校の留学生で最多のベトナム人に限定して開催しています。
講師には、今回も八幡東消防署から10名のスタッフに来て頂きました。
そして、北九州市内で想定される災害の基礎知識を学んだ後、119番通報の仕方や急病人が出た際の救急隊とのやり取りについて実地訓練を受けました。また、学生による同時通訳を配し、避難準備情報や避難指示などの防災専門用語を判りやすく説明するようにしています。
通訳係を買って出たのは、地域防災リーダー育成プロジェクト(以下、防災PJ)に所属するグェン・グェン・カインくん(現代ビジネス学部3年生)。
また、急病人の役はグェン・ゴック・ティンくん(同2年生)、通報者の役はグェン・フォン・アインさん(同2年生)がそれぞれ務めました。
さらに、プログラムの最後では、目下、防砂PJが注力している「ぼうさい絵本読み聞かせ活動」の担当、チン・ティ・ホアさんが、ベトナム語版絵本の読み聞かせを披露して好評を得ました。
閉会挨拶に立った福西和幸副学長からは「ベトナム人留学生に限定した防災研修を開催しているのは、国内でも九州国際大学だけではないか・・・」といった話も出て、関係者一同、思いを新たにしたところです。
防災PJでは今後とも八幡東消防署との勉強会を重ね、内容充実に努めていく予定です。
【文責:防災PJ顧問/現代ビジネス学部教授 村上真理】