[法学部]リスクマネジメント実習1「上級救命講習」


2024年6月1日(土)、リスクマネジメント実習1のプログラムのひとつとして、上級救命講習を本学で実施しました。参加したのは、法学部2年生と3年生のあわせて33名です。お忙しいなか、八幡東消防署高見分署から3名の署員の方々が来学くださり、講習をおこなってくださいました。

午前中は、パワーポイントや映像資料を用いての講習です。救命救急にかかわる北九州市の現状や、胸骨圧迫のやり方、AEDの使用方法などを学びました。

午後からは体育館に移動し、実技研修をおこないました。最初にとりくんだのは、人体模型をもちいての胸骨圧迫、人工呼吸、そしてAEDの使用訓練です。署員の方たちが難なくおこなっている胸骨圧迫も、いざ自分でおこなおうとすると、力の入れ具合や、手を置く位置にとまどい、午前中に学んだつもりでいた手順が分からなくなってしまう学生もいました。

次に取り組んだのは、搬送法です。身体の使い方のコツを教えていただきながら、傷病者を安全な場所に移動させる方法を学びました。筋力に自信がなくても、人を移動させることができることがわかり、あちらこちらで驚きの声が上がっていました。

最後に学んだのが、三角巾の使い方です。三角巾をはじめて手に取ったという学生も多く、けがの手当てをする以前に、三角巾を折りたたむ作業に四苦八苦です。ただ、わからないことがあるたびに、署員の方々がなんども丁寧に教えてくださったので、ようやくコツがつかめてきました。

「今回の研修で得た知識や体験を、地震や大雨、思いがけない事故に見舞われたときに活かしていきたい」と多くの学生が感想を述べていました。とりわけ警察・消防をめざしている学生にとっては、署員の方々の鍛えられた肉体や、市民に寄り添う姿勢を目の当たりにすることができ、将来への希望を刺激される貴重な機会となったようです。夜勤明けにもかかわらず、学生指導に当たってくださった高見分署の皆さんに深謝いたします。

 

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作成者 法学部 山中 亜紀(教授)