8月3日のオープンキャンパス午後の部では、法学部からは模擬裁判「赤ずきんちゃん」が開廷(企画)されました。
原作では、お母さんからおばあさんの家へのお使いを頼まれた赤ずきんちゃんですが、途中、寄り道をしたことでおばあさんの家に着くのが遅くなってしまいます。その間に先回りしていたオオカミによって、おばあさんと赤ずきんちゃんは襲われてしまうのですが、そこへ偶然通りかかった猟師が2人を救出する、というのが、もともとの物語のあらましです。
今回の模擬裁判では、被告人はこの猟師です。実は、被告人は、正当防衛の口実で日頃から不仲だったオオカミ(舞台名=大神寛太)を殺そうとしたのではないか、という筋書きで展開しました。その証拠に、2人を救出した後、わざわざ石を腹に詰めてから縫い合わせているではないか、ただ単に正当防衛のためならば、石まで詰める必要はなかったはずで、この行為こそが殺意の表れである、というのが検察官の主張です。
当日のオープンキャンパスへの参加者の方には、われわれゼミ生とともに一緒に演じてくださる、法曹の役の募集もしましたが、今回はあいにく手が挙がりませんでしたので、当初の予定通り、ゼミ生だけの配役で進めました。なのですが、せめて来場者の方には「傍聴人の役」を担っていただくことにして、わずかながらでも本物の法廷のごとく、臨場感を感じる一幕もあったのではないでしょうか。裁判劇ではありますが、法学部の学びの一端や法律学の面白さを少しでも感じていただければ幸いです。
当日は猛暑の中にもかかわらず、多数の方にご来場いただきました。ありがとうございます。まだまだ暑い日が続きますが、皆様には健やかにお過ごしください。
今回はこの辺まで。また次回レポートをお楽しみに。乞うご期待。
作成者 法学部 鈴木 博康(教授)