キャリア教育


入学直後から、社会や仕事についての広い視野を養っていきます

私たちはキャリア教育を、「就職」という狭い意味だけでなく、もっと広い意味で捉えています。3年で3割の新卒が辞める現実や、転職が当たり前になった今、いつでも、どんな状況でも、自分の人生設計ができる力が必要になっています。描いた未来を現実にするのは、大学時代の学びです。九国大ではキャリア教育と学部教育を組み合わせながら、一生自分で生活できるだけの力を与えていきたいと考えています。

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1年次生 キャリアデザイン(必修科目)
正社員とアルバイトの収入を比べると、一生の間で1億6千万円もの差になるというデータがあります。そうした社会の現状を学びながら、社会で求められる能力を理解したり、自己分析で好きなことや向いている職業を考えていきます。1年次生全員が必ず履修するカリキュラムで、進路を意識することにより学びの意味を理解し、勉強へのモチベーションを高めていきます。
2年次生 キャリアプラン(選択科目)
将来の目標や生き方を、より具体的に考えていきます。ここで大切なのは、やりたいことを自分中心に決めるのではなく、自分が社会で果たせる役割といった客観性を持つこと。業界や企業、仕事について研究していきながら、学期末には業界マップと就活計画表を作って、就職活動に役立てていきます。
3年次生 キャリアプラン実践(選択科目)
就職活動のノウハウを学ぶカリキュラムです。徹底した自己分析をもとにした”目に留まる履歴書作成法”から、就活ナビの使いこなし方、筆記試験・面接試験の基本対策まで。すぐにでも自信を持って就職活動がスタートできる、充実の内容です。
インターンシップ(選択科目)長期休暇を利用し、学生に就業体験の場を提供しています。アルバイトとは違う実務を経験することで、企業を見る目が養われる一方で、自分に足りない点がわかるなど、学生を成長させる絶好の機会になっています。インターンシップ経験者の内定率は高いというデータもあるほどです。

九国大のキャリア教育の特長

なぜ、勉強するかを考える
「法律は共同体を維持し、個々人の個性を発揮させるためのルールだから、法律を理解していればチームを上手に運営し各選手の能力を発揮させることができる。それを学ぶことは社会にとって不可欠な人材になるということ」。これは「法律学入門」での最初の講義内容です。法学部では専門科目について「現在の学び」を「将来の自分」に結びつけ、この科目を学ぶ意味や、どんな知識を獲得して欲しいかといった到達目標を伝えることで、勉強へのモチベーションを維持・向上させていきます。

仕事について広い視野を持つ公務員や営業、販売職や教師・・・。学生が知っている職種は、非常に限られています。たとえばアパレル業界ひとつとっても、洋服の製造から卸、販売、さらに包装紙を作る会社まで多様であり、学生はもっと広く世の中を見る必要があります。インターネットで応募できるのは、知名度の高いほんの一部の企業。視野を広げ、本当に自分の特性にマッチした社会的貢献度の高い企業との出会いを応援したいと考えています。
憧れモデルを見つける自分をステップアップさせる一番簡単な方法は、「こんな人になりたい」と具体的な理想像を持つことでしょう。九国大では社会で活躍している卒業生や企業人と直に接する機会をセッティングして、数年後の自分をイメージしてもらうプログラムを数多く用意しています。国際関係学部の「夢カフェ」や経済学部の「実務家講義」がそれで、実際に卒業生の凛とした姿に憧れ、同じ業界をめざすようになった学生もいます。
目標達成のマネジメント力を身につける短期・中期・長期の目標を設定し、達成の方法論を考える。目標達成のマネジメント力は、実社会でも活きるスキルです。九国大では各ゼミの担当教員が個別面談を実施、到達度を確認していきます。1年生から4年生まで繰り返すことで、そのノウハウが磨かれ、自分の力として定着。進路に合わせて、実効的なカリキュラム履修の相談ができることも大きな魅力です。

 

 

キャリア教育で学生は変わる!

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  • 目標ができて、大学生活が充実する
  • 学びの意味を理解し、勉強への意欲がわく
  • 就職活動に意欲的に取り組める
  • 自分に合った企業を選択できるようになる
  • 人生をデザインする力が身につく

 

「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」

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将来の「職業」や「生き方」は、日ごろから考えている「やりたいこと」の延長線上にあると思います。その気持ちを大切にしながら、自分の「やれること」や社会の中で「やるべきこと」も意識して欲しいと思います。
「やるべきこと」とは社会の中にある「課題」であり、実は様々なテーマを通して大学の「正課授業」でも学びます。社会が求めている人材とは、就職試験や面接を要領よく乗り越える人ではなく、まず大学の授業そのものに真剣に取り組む人です。大学4年間で、「授業」や「ゼミ」に主体的に取り組むことで、「課題」解決型能力は自然と身につきます。そうなれば、社会(会社や団体)は「あなた」に来てほしいと思うことでしょう。
九州国際大学からは、地域の「課題」を解決している先輩方が約80年前から活躍しています。「インターンシップ」や「地域連携型授業」などを通して、地域で活躍する先輩と大いに交流してください。「大学から地域社会」へつながる九州国際大学は、「あなた」の未来を「これから」切り開いてくれることを待っています。

[message]法学部 教授 松本 幸一