科目名(担当者名) |
講義概要 |
|
環境問題群は複合的な現象であり、社会と経済に関わる様々な要素を持つ。環境問題群は人間の経済活動によって生ずる。しかし、人間は自然を変換すなわち開発しなければ生存できない。本講義では、乾燥地帯の経済開発が自然環境および人間社会に及ぼした影響について検討する。特に旧ソ連中央アジアを対象にして、国家による大規模灌漑農業開発が地域の自然環境を破壊し、開発は長期的に見て地域の経済を疲弊させていった状況を分析する。それにより、自然環境保全に留意した灌漑農業開発の方策を探る。 |
|
各企業における物流システムの位置付けは大きく変化してきている。輸送、保管といった物流機能ごとの捉え方から、より統合したロジスティクスへの変化は、物流システムを戦略的に捉え、かつ各企業の重要性も増している。物流システム論研究では、13年間の日通総合研究所での業務経験も踏まえながら、ロジスティクスとは何か、どのような背景で生まれるのか、開発・生産・販売とどのように連動しているのか、について考察する。 |
|
企業は、複式簿記を用いて、経営活動を記録・計算・整理し、最終的に財務諸表(決算書)を作成して、利害関係者に報告する。企業の財務諸表は、各国の会計基準に従って作成される。このような財務諸表について、会計基準の国際的統合化という近年の著しい動きのなかで、その内容や基礎にある考え方が大きく変化している。そこで、講義では、各国の財務諸表(会計基準)がどこまで統合可能なのかという問題意識を常にもち、とくに日本企業の財務諸表および日本の会計基準の最近の変化を分析し、考察する。 |