平成17年度地域連携アンケート調査研究活動報告書


1. はじめに

近年、 産業構造の変化や雇用の急速な流動により、勤労者自らがより高い職業の知識や技能を習得しなければならない時代を迎えたと言えます。また、少子・高齢化の一層の進展に伴い、女性や高齢者の就労機会も増大することが予想されます。このことは、地域社会における学習機会・教育資源である教育機関への期待が高まるものと受け止めております。

一方、昨今の教育機関(特に大学)改革の動きが急加速する中で、当学園も社会的貢献・地域連携が重要課題になってきているとの認識により、平成13年4月に文化交流センターを開設いたしましたが、地域企業の皆様との連携は十分なものとは言い難いものであります。このような状況を鑑みますと、本学園(大学院・大学・高等学校・中学校)が地域との連携を深め、調査・研究のみならず生涯学習の提供や人材育成に寄与し、また、ともに地域の活性化を進めるためには、どのような取組みが必要かを明らかにすることが肝要であり、それが今後の本学園の役割と使命になってくると考えております。そこで、本学園ではこうした問題意識のもと、今回、『地域と学校との連携』に関するアンケート調査を企画させていただきました。

現在、当学園は、大学院(法学研究科・企業政策研究科の2研究科)、大学(法学部・経済学部・国際関係学部の3学部)、高等学校(男子部・女子部・一貫部)、中学校を設置する教育機関です。枝光地区ならびに平野地区にキャンパスを有し、それぞれに中高一貫校、高等学校と大学・別科日本語研修課程を開設しています。今後の学園の発展を目指し、地域住民ならび企業の皆様と連携を図りながら、教育・研究の推進、地域の活性化やその連携のあり方について総合的に調査を進めていき、地域発展のため重要な役割を担える地域の教育機関と今後発展していくことを目指し両地域における企業・住民を対象としたアンケート調査を実施し、その実施結果を報告書としてまとめさせていただきました。本調査報告書が当学園の今後の地域連携推進や教育研究の一助として活用していただけることを願っております。

また、本調査にご協力いただきました多くの方々にこの場をお借りして御礼申し上げる次第でございます。